Kawaii and Violence

可愛いものと暴力映画が好きな人のブログです

2019.06.09 弥生美術館『藤井みほな先生 トークショー&サイン会』トークショー内容覚え書き

 

色々最高でした……✨

※自分用メモなんで色々取りこぼし、勘違いあるかもしれませんのでご了承ください。

●0.開始前

会場である弥生美術館の2Fの展示室は定員の80名ほどで満員。9割以上はおそらく当時のりぼんっ子と思われる20代~女性。展示イラスト&文章を手掛けられている森伸之さんもご来場。

最初に今回の展示(『ニッポン制服百年史』)の代表者である内田静枝さんより挨拶&前説。

・今回のイベント(トークショー&サイン会)は期間中に藤井先生が来場されて「ぜひみんなにお礼をしたい!」ということで急遽開催。本来無いことだが藤井先生の当時の担当で後の編集長としても、りぼんっ子にはおなじみトミーさん(冨重さん)の尽力もあり実現できました。

・これから藤井先生をお呼びするので皆さんでかけ声を練習をしよう。せ~の「藤井先生!」「みほな先生!」「みほなっち!」声が小さい。そんなんじゃ先生のパワーに負けてしまいますよ!

・練習中にみほな先生登場。「そういうりぼんフェスタみたいなのはいいから!」(笑)

●1.今回の展示参加について

(以下藤井先生談)
・1月頃に担当者よりオファーを聞く。参加の決め手になったのは、弥生美術館が好きだったこと、大好きな江口寿史先生の絵と同じところに展示してもらえる!ということ。

・江口先生も先日ここでトークショーがあったので、その時来場して終わった後、意気投合して飲みに行った。漫画や画材談義が出来てとても楽しかった。

・弥生美術館は若い頃から着物の展示とかを観に来ていた。また今回の主催者の内田さんが凄くいい人だったのも大きい。(1Fで展示されている男子校カバンは、内田さんがネットオークションで探してきたものというエピソードを披露)自分からも何かできないかと宣伝用にTwitterをやることにつながった。

●2.Twitterについて

・今回展示用のイラストを家中をひっくり返して探すことになり大変だった。そして折角一度出したので片付けるのも大変だし、写真に撮ってアップしたらファンが喜んでくれるのではと思いついた。

・最初フォロワーは5人ぐらいで、兄にフォローしてもらっていた(笑)。でも、これぐらいでも覚えてくれてる人がいいやぐらいに思ってたら、ある日を境に爆発的に増えたので、調子に乗って、色々エピソードなども披露させてもらうことになった。

・『GALS!』のことを覚えている人がこんなにいるのが嬉しかった。今回絵を観て思い出してくれた、という人も凄くたくさんいると思う……もちろん今日会場にきてくれてる人はそんな事ないってわかってますよ!(笑)

●3.今回のお土産絵①乙幡&綾のイラストについて

・乙幡と綾についてはやっぱりハッキリ2種類(「初期を読んで蘭と乙幡が付き合うと思ってた人」「乙綾」が好きな人)で別れる

・ファンレターを全部保存してるので今回読み返したりしたけど、やっぱもう、それぞれの人はそれぞれの考えでずっと書いてくる。乙綾の人で「乙幡この野郎!しっかりしろ!」っていう乙幡disみたいなのを凄い書いてくる人もいた(笑)

・藤井先生的には最初から乙幡と蘭をくっつけるつもりは全くなかった

・蘭は女の子ってより正義のヒーローみたいなもの。それがあんな男子校のめんどくさいやつ(乙幡)と、くっつくのってむしろそれはBLじゃん!みたいな(笑)

・少女漫画の人気投票って大体、主人公とその相手の男で1位2位みたいなのが、定番な中で『GALS!』の人気投票は3人組(蘭、美由、綾)がいつもベスト3で、読者からも「ラブラブものじゃなくていい」と認めてもらった気がして良かった。

・一方で蘭は男っぽいから、タツキみたいな女のこっぽい……女々しい事ばっか言ってる奴をパートナーとして出した。蘭でいわゆる少女漫画ヒロイン的な「キュン!」みたいなのを描くつもりはなかったし、書くわけにはいかないと思ってた。

・もちろん少女漫画は読者が先の展開に対して「どうなっちゃうんだ?」ってなるのが面白いところなので、こうした展開は意図的なもの。

●4.今回のお土産絵②109コラボの漫画、GALS!キャラのその後について。

Twitterに絵を載せだしたら、すごい反響があった。乙幡と綾の現在について考察が始まったりした。私はすぐ調子に乗るので感謝の気持ちを込めて何かしたいな、と思ってじゃあ絵を描きゃいいじゃん!と思って、絵や漫画にアンサーを込めた。

・(内田さんからの質問)この乙幡&綾のイラストは何歳ぐらい?⇒(藤井先生)新卒ぐらい。でも乙幡は大学院とかに進んだりしてると思う。

・乙幡は高校生の時は香水はウルトラマリンとかをつけてた。今はもうちょっと社会人ということで、少し落ち着いて、でもやっぱり海の香りがするCALONをつけている……みたいなのは少女漫画っぽく背景に情報を込めた。

・髪型は変えすぎると乙幡だってわからなくなるのでそのままにした。

・蘭は地頭がいいので、最終回の宣言通り警察に入って警部になっている。もちろん試験の時にはそれなりにミラクルが起こっている。

タツキは頭が悪いので警官にはなれなかった、親のラーメン屋を継いでいる。

●5.質問コーナー

・(質問)マミ、ハルエはどうなってますか?幸せにしてください!

マミはショップ店員をやっている。麻生くんは進学してるので2人一緒の時間を取るのは少し難しくなったりしてるけど幸せ。ハルエも彼氏ができます。2人のこともなんとかします!

・(質問)藤井先生の学生時代は?

高校は私立で進学クラスだったけど、既に漫画の活動を始めてたので、勉強と漫画でとにかく忙しかった。1日2時間しか寝てなかった。いつも寝不足で遅刻も多かったので先生に「お前は夜の商売でもしてるのか!?」と怒られた。おかげで推薦とかはもらえなかったけど、漫画があったからよかった。

・(上の質問した方の追加「ギャルじゃないんですか?」)

ギャルはやってない、というか自分の時はまだギャルなかった。どちらかといえジュリアナ東京とか六本木マハラジャとかディスコの時代だったので、私も大学いったらジュリ扇振るのかな、みたいに思ってた(笑)

・(質問)「(『GALS!』に限らず)先生がいつも作品作りで大事にしていること」
自己肯定感。自分(藤井先生ご自身)がそうというわけではないけど、自分の漫画の主人公はいつも自分大好き、というか自分自身を認める人、自分が持ってる素晴らしさを大事にしている人にしている。

 

以上です。

なるべくざっくり書きたいので、平たく箇条書きになってしまいましたが、実際の口調では藤井先生のノリが凄くてめっちゃ楽しかったです。その後、サイン会でもお客さん一人一人にお話しされてて凄いそのトークも面白かったのですが、流石に割愛💦

※追記

会場で先行して発表がありましたが、藤井先生の旧作が電子書籍版で刊行が決まったようです(むっちゃ転売屋にキレてましたw)。自分は当時の読者じゃないので読めるのが嬉しい限りですね……!