Kawaii and Violence

可愛いものと暴力映画が好きな人のブログです

小林勇貴監督の『殺界団地』とか『Dragon Marked For Death』とか

●小林勇貴監督の小説『殺界団地』

www.shinchosha.co.jp

新潮社の『yom yom』にて自分的に最近激推しの映画監督、小林勇貴監督の小説連載が始まりました。物理書籍ほかKindleなどの各電子書籍で読めます。

小林勇貴監督は地元の不良少年たちをキャスティングした自主映画『孤高の遠吠』で話題を呼び、商業デビュー作『全員死刑』は死刑囚の手記を映画化するなど、ある種ショック・ドキュメント的な題材で注目を浴びる作家ですが、実際観てみるとその作品は現実に起った悲惨な事件を基にして、確かな映画的な技法でユーモアやエンターテイメントを織り交ぜ「フィクションとしての面白さ」を追求する姿勢があり、とても真っ向に面白い監督だと思いますので、すごい好きです。

初の小説『殺界団地』では小説ということもあり、映画的な制約に留まらない、小林監督の奇想が炸裂した内容になっています。以下簡単に1話のあらすじDEATH!

舞台は殺人犯のみが入居を許される団地。そこで暮らす兄弟、ユキヤとモトキは障がい者のジジイの性奴隷として入居していますが、その真の目的は別にありました。

現在、団地を支配している暴走族「魑魅車駆」(ミミズク)は暴走族でありながら、電子麻薬の製造、販売で独自の資本力を持ち、逆らうヤクザは団地の真ん中で公開処刑するのが日課というスーパーインディペント暴力団体。他にも恐ろしい殺人鬼が潜んでいる様子。

そんな地獄のような団地で、ごく普通の不良少年にすぎないユキヤとモトキは果たして目的を達成できるのか?

 ……みたいな感じです。

読んでみた感想ですが、小林監督ファンには「犯罪者だらけの団地」「ユキヤとモトキ」といったおなじみのモチーフを入れつつも、平山夢明先生のような卑近でグロテスクな文体に『殺しの烙印』の殺し屋ランキング的な着想が加わり、それでいて少年漫画や刑務所ドラマのようなわかりやすいプロットが芯にあって、流石の内容でありました。続きが楽しみですが、掲載誌が隔月刊ということもあり次回の掲載は3月とやや待たされますのだけが難点ですね😅

Dragon Marked For Death│公式サイト

www.youtube.com

最近知ったんですが『ロックマンゼロ』『ガンヴォルト』シリーズで知られるインティクリエイツとマーベラスの『朧村正』のプロデューサー・はしもとよしふみ氏のタッグによる2Dアクションゲームらしいです。オンラインでの協力プレイやステージの追加配信なども予定しているようで結構楽しみなタイトルです。ていうか明日(1/31)もう発売だ~。